ひとりでいらっしゃい

七つの怪談


怖いから聞きたくないかと思えば、
やっぱり聞きたい「怖い話」


小学生くらいの子どもって
怖い話が好きな子どもがけっこう多い。
この本の話、大人が読んでもなかなか怖い・・・。


大学生のお兄ちゃんの忘れ物を届けに行った
真田隆は、お兄ちゃんにもらったお駄賃で
学食に300円の冷し中華を食べに行こうとエレベーターに乗った。
学食は地下。
「B」のボタンを押したつもりなのに
何故かエレベーターは4回に止まりました。
どうも、エレベーターは壊れていたらしい・・・。


しかたなく、大学の長い廊下を歩いて行くと
一つだけドアが開いて明かりが漏れている部屋がありました。
戸惑いながら、中を覗くと
大学生4人とどうやら先生(教授)らしい人が1人。
小学生がこんなところに?
と疑われる前に、隆はお兄ちゃんに言われた通り自己紹介。
まぁ、そんな、こんな、あって
隆はその部屋で、冷し中華をご馳走になることに。


色々話しているうちに、
そこは『怪談クラブ』だということが発覚。
怖い話が大好きな隆は『怪談クラブ』で
自分の知っている「むらさきばばあ」の話をしました。


実際の会話と
その中で語られる七つの「怪談」。


「むらさきばばあ」
「天井からこんばんは」
「きつねの面」
「あの世の場所」
「富士見トンネル」
「信二のつり竿」


いやぁ、怪談って
ホントに怖いですねぇ。
ゾクゾク怖い、七つの怪談を
暑い夏の晩にどうぞ〜



「ひとりでいらっしゃい」
―七つの怪談―


斉藤洋/作
奥江幸子/絵


偕成社    1200円
小学校中学年ぐらい〜





続編「うらからいらっしゃい」
も怖いよ〜ウヒヒ・・・。


余談ですが、電車通学をしていた高校生の頃
帰りの電車内で横溝正史
八つ墓村」と読んでいたら、もうすっかり怖くなっちゃて
駅から自宅に歩いて帰れなくなってしまい、
高校生の分際で、タクシーで帰った
超アホな思い出があります。
まったく、しょうがない!