タッチハンガー


人のからだにためらいなく
触れる事ができますか?
触れられて気持ちいいですか?



Touch=ふれあい・ Hunger=飢え
「ふれあいに飢えている」
なんだか妙に生々しいタイトルです。


友人や家族とハグしていますか?
「素敵っ!」って思った人に触れてみたい、
そんな風に思ったことはありませんか?


日本人には元々「Touch」の習慣がありません。
でも、赤ちゃんや子どもを抱きしめる事はあります。
「スキンシップ」は親子だけのものなのでしょうか?


人にはパーソナルスペースというものがあって、
肌の合わない人がその範囲内に近づくと思わず身を退く。
そんな経験ありませんか?


逆に、家族でも恋人でもないのに、
この人に触ってみたいと思ったことはありませんか?
もちろん、私はありますけどね。


最近は歳を取って図々しくなったからか、
好きな人(作家でもミュージシャンでも)に会うと
自ら握手やハグを求めてしまいます。(欲求不満かしら?)


その人の体に触れることで現実を実感できる。
存在が確かめられる。というような感じでしょうか。
久しぶりに会った友人とのハグは癒されますよ〜。


子どもと、家族と、友人と。
どうぞ、いっぱい Touch して
人生をより満たしてください。


だれか私のハグしたい人いませんか〜?
っていうか、私はハグしたい人がいっぱいいますよ。
あの人でしょ、この人でしょ。(ここまでくるとただのミーハー)


―追記―
「タッチハンガー」にテンプルグランディンさんの
「動物締め付け機」の事が登場したのには驚きました。
ぜひぜひ、読んでみてください。



「タッチハンガー」
がんばり続けてなお、満たされないあなたへ


三砂ちづる/著
マガジンハウス    1500円(本体)


テーマはかなり深刻なものだけど、
連載をまとめたものなので各章が独立していて読みやすい。
読んでいて時々ドキッとさせられました。


最終章の「ふれることができる、ということ」が、
全体を通して三砂さんの言いたい事だったんだな、
とすっかり納得してしまいました。


余談ですが、
「みさごちづる」→「みやさこちづる」
すごく似ているでしょ?ある種一文字違い。