どこから行っても遠い町


タイトルにまずソソラレル。
次に谷内六郎の装画『雨やどりの人』にソソラレル。
そして、川上弘美の名前にもソソラレル。



連作短編小説集。
こういうのけっこう好きです。
読み終わった後なんだか幸せな気持ちになる。


ある町の、ある人たち。
それぞれに自分の人生を生きている人たち。
そんな人たちの11の物語。


主役だったり、脇役だったり。
でも、どこかでつながっていたりする。
人の縁って不思議。


思い通りにいかなくっても、人生って捨てたもんじゃない。
すごく盛り上がる感じじゃないけど、
ひたひたと幸せがやって来る感じがいいな。



「どこから行っても遠い町」


川上弘美/著
新潮社   1500円(本体)



不思議系じゃない、川上弘美の新刊です。
「連作短編小説集」が好きなら
「いつか記憶からこぼれおちるとしても」江國香織/もおすすめです。
こちらは、女子高生の切なさにあふれていますが・・・


どちらも、日常の物語。