のろのろひつじとせかせかひつじ
この二匹のひつじ。
どっちが『のろのろ』で、
どっちが『せかせか』なのかわかりますか?
人はそれぞれ「のろのろ」だったり
「せかせか」だったりしますよね。
私はどちらかといえば「のろのろ」かな。
見晴らしの良い丘の上に、お隣同志に住んでいる二匹のひつじ。
お互いの違いを不満に思ったりしながらも
最後はその違いを認め合って仲良く暮らしています。
そんな二匹のエピソードが6話。
ちょっとドキドキしながらも
ほのぼのとした気持ちになる。
年に一度の「毛刈り」に出掛ける時などは、
のろのろ羊は双眼鏡が持ち物・・・なぜかわかりますか?
どんどん先に行ってしまう、せかせかひつじを確認するためです。
読んでいて思わず笑みがこぼれます。
でもね。さいごのお話「いとこ」を読んだら、
予想外の展開に胸がつまってしまいました。
でもね。それは秘密。自分で読んでくださいね。
いままで、知らなかった「蜂飼耳」という詩人に
興味津々になってしまいました。
「ハチカイミミ」知っていましたか?
『のろのろひつじとせかせかひつじ』
蜂飼耳/作
ミヤハラヨウコ/絵
理論社 1200円(本体)