猫を抱いて象と泳ぐ


この猫。
小説を枕にして熟睡中。
いったいどんな夢を見ているんだろう?



このタイトルを見ただけですっかりやられちゃいました。
タイトルからどんな物語を想像しますか?
内容はまったく想像できませんでしたが、
タイトルに吸い寄せられるように買ってしまいました。


なんだか紹介してしまうのがもったいないような
とっても控え目で、だけど凛として、
そしてどこにもない物語。


キーワードは「アレクサンドル・アリョーヒン」
著者の小川洋子さんの言葉を借りれば
「区切られた空間の中に無限、永遠を見いだす」そういう物語です。



稀有な運命を背負って生まれてきた少年と、
マスター、ミイラ、そして少年の家族の物語。
さらに、詩のように美しいチェスの棋譜の物語。



あなたも挑戦してみませんか?
興味を持った人はこちら「過去の名局から」
ただし、チェス盤がなければはじまりませんけどね。
http://www.standbyyou.com/hajimete/45.html


そうそう、数学もチェスも知らなくて大丈夫。
物語は充分に楽しめますから、ねっV(^0^)



『猫を抱いて象と泳ぐ』


小川洋子/著
文藝春秋 1695円(本体)




チェスの世界って、数学の世界と似ている。
「数式」を美しいと言って愛した博士を思い出しました。
ちなみに、我が家にはチェス盤あります。はい。


あっ、タイトルの謎はご自分で解明してくださいね。
読めばすぐにわかりますからね〜。



チェスをやってみたくなってしまった人は・・・
「図解 早わかりチェス」なんかどうでしょう。
巻末の“参考文献”に載っていました。