赤ずきんと新しい狼のいる世界


赤ずきんちゃん(子ども)は昔も今も同じ。
でも、森(社会)にいる狼(危険)は、
ずいぶん進化?変化?している。



「子ども学」というのがあるんですって。
今の子どもたちの現状や社会のことなど、
様々な側面から子どもの「自立」を考える学問らしい。


今の世の中、子どもを巻き込んだ事件が頻繁に起きて危険がいっぱい。
・・・と、私は思っていましたが、
統計的に見ると事件の件数自体はむしろ減っているようです。


だた、事件の様相は昔とは随分変わってきています。
子どもを危険から守るために親はあれこれ手を尽くします。
でも、いつかは独り立ちさせなければならない。
そのタイミングっていったいいつ?


本来は守り育て、やがて自立して巣立っていく子ども。
しかし、最近はいつまでも親の元を離れたがらない子どもがいたり、
親が守ることを放棄したり。


子どもが大人になることは、こんなに難しいことだったのでしょうか?



赤ずきんと新しい狼のいる世界」
―子どもの安全・保護と自立のはざまで―


浜田寿美男+奈良女子大学子ども学プロジェクト=編
洋泉社   1700円(本体)