三まいのおふだ


昔話の「三まいのおふだ」はかなり有名。
みんな知っているかな。
山姥は、最後にどうなったか覚えていますか?



私今まで読んだ「三まいのおふだ」とは、
お話がちょっと違う「三まいのおふだ」を見つけました。


小僧さんが山姥の家で寝るところ・・・
山姥と同じ布団で一緒に寝ている。
それで、山姥は小僧さんのお尻を、
『こぞうのしりを
  ぽつんとひききっちゃくい、
  ぽつんとひききっちゃくい』

ん?小僧さんはすでにお尻をちょっと食べられてる?


小僧さんを追いかけてお寺にやってきた山姥・・・
池に映った小僧さん(柳の木の上に隠れている)
『「こぞうめそこにいたか」といって、
  池にじゃぼーんととびこみました。』

そこに和尚さんと小僧さんが石を投げ込んで
『やまんばはしんでしまいましたとさ。
             それっきり。』


山姥は和尚さんに食べられたんじゃないんだね。


昔話って、伝えようとしている事は一つ。
でも、地方や再話する人によってちょっとづつ違う。
興味深い・・・。



日本昔ばなし/三まいのおふだ」


小澤俊夫/再話
金井田英津子/絵
くもん出版    1600円(本体)




金井田英津子さんの版画に惹かれます。