しのはきょろきょろ
谷川俊太郎が書いた幼年童話が、復刊しました。
ほぼ40年前のおはなしなのに、
ぜんぜん色褪せていない。
デパートの中にある美容院にお母さんと行った、しの(5歳)。
美容院の雑誌はどれも古くてすぐに飽きちゃった。
だから、しのはデパートの中を見て回ることにした。
どきどきしたりわくわくしたりしながら、しのはデパートの中を探検。
たった一人でも、迷子じゃないから、だから、泣いたりなんかしていない。
色々な「足」に紛れてエレベータに乗って出発。
5歳の子どもに戻ったような気分で、しのと一緒にデパートの中を探検。
夢が広がったり、嬉しいことに出会ったり、ちょっとした事件に巻き込まれたり。
しのの気持ちが本当にリアルに伝わってくる。
子どもの頃に出かけたデパートのわくわく感が蘇ってきました。
屋上の下の階はペット売り場になっていたなぁ。
九官鳥なんかがいたんだよね。
(大きくて黒くてちょっと怖かった)
ぐるぐる回るキャンディーの量り売り。
ちょっと欲張るとすぐに値段がはってしまって、元に戻したりした。
(どれをやめるかで、またまた悩む)
地下の食品売り場。
試食があったけど、食べる勇気がなかったっけ。
(すごくおとなしい子どもだった、私)
「しのは きょろきょろ」
今の子どもにもぜひ、こんな幼年童話を楽しんでほしいな。
と、つくづく思ってしまいました。