江戸の捨て子たちその肖像


歴史や文化を知ることは、
自分たちのルーツを知る意味でも大切です。
でも、「捨て子」について研究している人がいるというのは、
初めて知りました。



このところ、今週末にある保育セミナーの講師、
清水眞砂子さんがおすすめの本をひたすら読んでいます。
この捨て子の本もその中の一冊です。


すすめられなかったら、多分読んではいないなぁ…
私って、どうも歴史とか文献とかが苦手だからね。
<歴史文化ライブラリー>の文字を見ただけでひいてたかも。


清水眞砂子さん、すすめてくださってありがとうございます。
知らない世界を知りました。
読み始めたら、すっかり興味津々のまま読み切りました。


何故捨てるのか?
その背景や原因。
捨て子に添えられているもの。
捨て子に関する制度。
さらに、捨てられる場所。名前の由来。
捨てる行為の男女比。
捨て子の衣服。
などなどなど…


既存の資料をしらべ、事実を並べていくと、
その周辺である世相や、捨てた親の気持ちまで見えてくる。
名前の項には、清水眞砂子さんの著書「幸福に驚く力」の中から
―――人の名前は、一番短い物語―――
が、引用されたりしています。



「江戸の捨て子たち」
――その肖像――


沢山美果子/著
吉川弘文館 1700円(本体)



現代の捨て子の肖像。

映画「誰も知らない」