死神さんとアヒルさん


いきなり、死神なんて…
相当ドキドキしてしまいます。
どうしましょうか。
読んでみますか?



ある日、気が付いたら後ろに死神がいたらどうしますか?
もちろん、相当びっくりしますよね。


命あるものには、死は必ず訪れる。
それは、遅いか早いかの違いで
誰にも等しくやってくる。


淋しくて、悲しくて、気分も沈み込みます。
死神も同じように気分が沈みます。
でも「いのち」とはそういうもの。


こんなにストレートに「死」を描いた絵本は初めて見ました。
表紙とタイトルをながめ、ページをめくるのには
「えいやっ!」と勇気が要りました。


余分なものが挟まれていなくてシンプルな分だけ、心に浸みる。
そして、すとんと腑に落ちる読後感。
作品としての完成度が高い絵本だなあ…。


子どもはどんな風に感じるんだろうか?


っていうか、この絵本は完全に大人の絵本?
どうなんだろう…



「死神さんとアヒルさん」


ヴォルフ・エァルブルック/作・絵
三浦美紀子/訳
草土文化 1800円(本体)




この絵本、あえていうなら…
「自ら選んで読む絵本」っていう感じでしょうか。