アストンの石


子どもから見ると、
どうしても・・・
石は一人ぼっちでかわいそうに見えるらしい。



お母さんとの買い物の帰り、
アストンは水たまりで冷え切った、
「かわいそうな石」を見つけます。


やさしいアストンは、家に連れ帰り
自分の毛糸の帽子にくるんで
人形のベッドに寝かせてあげます。
「ほうら、もうさむくないよ。」
なんてやさしいアストンなんでしょう。


また次の日も、そのまた次の日も、またまた次の日も・・・
アストンは何故か「かわいそうな石」に出会ってしまいます。
そうこうしているうちに、家の中はすっかり石ころだらけ。


お父さんもお母さんも、どうしたものかと思案顔。


ある晴れた日曜日。
お父さんは、アストンと石たちをピクニックに誘います。
お母さんも一緒に家族みんなで出掛けます。
大勢?の石たちはお母さんのギターケースに入れられて
まさに、一家総出のピクニックです。


アストンも石たちもピクニックが楽しめたかな?
子どもの気持ちに添うことができるお父さんとお母さんがステキ!
ほのぼのするなぁ。



「アストンの石」


ロッタ・ゲッフェンブラード/作
菱木晃子/訳
小峰書店  1400円(本体) 



ピクニックから帰って来た晩。
おやっ?ベッドに寝ているのはだれ??


余談ですが・・・・
お母さんはギターが、お父さんは編み物が得意みたい。