ぬすまれた月


1963年の復刊、リニューアル版です。
デビュー当時の和田誠の絵本。



月が大好きな男は、屋根の上に長い長い梯子をかけて
ある晩、月をぬすんだ。
男は月を箱に隠して、姿を変える月を時々ながめては楽しんだ。


それを見ていた泥棒は、
「なにか大切なものが入っているにちがいない」と、
箱ごと、月をぬすんだ。


さて、箱を開けてみると・・・中はからっぽ!
なぜでしょう?
そうです。その晩は「新月」の晩。
どうぼうは、箱を・・・ぽいっと捨てた。


その後「ぬすまれた月は」
拾われたり、捨てられたり、飲み込まれたり、発見されたり。
と、そうこうしているうちに世界は大変なことに・・・!!!




いつも変わらず、見上げればそこある「月」
月をめぐる昔話や神話などは世界中にある。
いつも、地球に同じ顔を向けている「月」
だから、いつも裏側は見れない。


「月」というのはどこの国でも美しい言葉らしい。
それは、月がたくさんの伝説や、たくさんの物語をもっているから。


プラネタリウムで上映された物語に使用した
モノクロの絵も収録されて、物語の間に差し込まれています。
カラーの物語のページとモノクロページのコントラストも
おもしろい仕上がりになっています。


「ぬすまれた月」


和田誠/作
岩崎書店   1300円 2006年10月発行
小学生〜



いつも、地球に同じ顔を向けながらぐるぐる周っている月。



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12月14日(木曜日)