小説は不思議なもの
不思議だから小説。
いしいしんじの小説って、不思議。
いしいしんじの小説ってちょっと怖い。
本に付いてる帯に書いてあるコピーは
「物語の魔法つかい、いしいしんじ」
ぴったりだわぁ〜
不思議で不思議な短篇集。
家畜のものまねをする肉屋の主人。
しろねずみと床を共にする男。
そもそも、せみ子って名前がすでにすごい。
ひとことも口をきかないパンとマイマーの秘密のおまじない。
赤と青の双子?
魔法のリコーダーは本物なのか?
鳥の囀りが、人の言葉に聞こえるおじいさん。
……………。
19の短篇をどうぞ。
怖いけれど、短篇だから大丈夫?
短篇だからよけいに怖い?
「白の鳥と黒の鳥」
いしいしんじ/著
角川書店 1300円(本体)