ちいさなおひっこし


不思議な、不思議な、すてきなお家。
すてきなお家には、すてきな家族が住んでいます。




お父さんとお母さん、お兄さんと妹の4人と一匹は、
とってもすてきなお家に住んでいます。
なにもかもが、過不足なくて落ち着いています。


ある日、下の女の子が言います。
「あたし、おおきくなったみたい。 ベッドがちっちゃくなったもん」
上の男の子も
「あれ、ぼくだってそうだよ。・・・・・」


そう、子どもは成長するものです。
でもでも、でもね。
お父さんとお母さんも自分が
「大きくなったみたい・・・。」
って思っていたんです。


そんなことってあるはずないでしょ?
でも、4人と一匹はどんどん大きくなっていきます。
お父さんはもう、家のドアもくぐれない程に
大きくなってしまいます。


と、思ったら
4人と一匹が大きくなったんじゃなくて
家と家財道具が小さくなっていたんです。


すてきな4人と一匹はこれからどうなるのでしょう。



「ちいさなおひっこし」


こみねゆら/作
偕成社   1200円  2006年10月発行
4歳ぐらい〜