ルリユールおじさん


もう一度、もう一度。
くりかえし、生まれかわる。そして、つながる。
ルリユール。



ヨーロッパでは、古くなって痛んだ本に
もう一度命を吹き込む仕事があります。
それが「ルリユール」
ルリユールには「もう一度つなぐ」という意味があるそうです。


大切にされてきた本を
丁寧に丁寧に、ばらして、
小口を削って、
束ねて、糸で綴じて、
糊付けして、
表紙を張り直して・・・・・
それはそれは手間暇掛けて
仕上ていく。



著者がパリの一角にある、
ルリユールの職人のアトリエに通い詰めて
実際の作業をスケッチして出来上がった絵本。
一冊の本がこんな風に生まれ変わり、
いつまでも、いつまでも大切にされるって
本当にすてきなことだと思います。


本の命を時代を超えてよみがえらせ、
未来へつないでゆくことができる
ルリユールの技術は今、消えかけている。



「ルリユール」


いせひでこ/著
理論社   1600円 2006年9月発行



ルリユールおじさんの手は「魔法の手」
百町森にも「魔法の手」を持ったおじさんがいます。
これは、ルリユール相沢おじさんが作った本です。
布張りのこの本。すべて一から相沢の手作り。
細部がよくお見せできなくて残念です!



いつまでも、大切に身近に置いておきたい本がありますか?