からくりからくさ


秋が深まり、冬が近くなる頃になると、
なぜか、草木染めや織物
じっくり手仕事をやりたい気持ちになります。



古い家に共同生活をしている若い4人の女性たちが
つむぎ出す、物語。
4人の共通点は「手仕事」
物語の中の、草木染めの手法や色の話が
まるでテキストのよう。
ちょっと、草木染めをかじったりしている私は
なんだか、そちらにも気持ちが入ってしまいます。


手仕事の好きな女性達の日々の暮らしに
憧れてしまう私だったりします。


「りかさん」が登場してきます。
先に「りかさん」を読んでから読むといいと思います。




「からくりからくさ」


梨木香歩/著
新潮社 1600円
ヤングアダルト



この本を紹介しようと、久しぶりにページを開いたら
最後のページにこんなものがはさまっていました。


たぶん、Aちゃんが中学1年生くらいの時の
「朝読書の記録カード」らしい・・・
よーくみると、彼女が11月から2月にかけて
中学校の教室で毎朝読んだ本は
「空へつづく神話」
「彼の名はヤン」
「もうちょっと子どもでいよう」
「からくりからくさ」
でした。
う〜ん、なかなか趣味がいいじゃないか!