あなたがあなたであるために


アスぺルガー症候群の人に、
診断を告知する時に使うテキスト。
こういう本が出る時代になってよかったと思います。




「自分らしく生きる」ってなかなか難しい。
多数派の人でも難しい事は、
少数派にはさらに難しい事。


アスぺルガー症候群の人はだいたい、1%。
つまり、100人に1人。
アスぺルガー症候群(以下AS)の人たちを「少数派」ととらえて、
その特性を肯定的に理解できるように
解説している本人のためのガイドブック。


周囲の誤解から、マイナス思考になりがちなASの人たち。
ASでなくても、周りの人たちに自分を正しく理解して貰うのは
けっこう至難の技です。
ましてや、他者とのコミュニケーションが苦手なASの人の困難さは、
多数派の人たちが考えている以上のものだと思います。


多数派と少数派。
お互いが歩み寄るための橋渡しをしてくれる本です。
知り合いにASの人が居たら、
ぜひとも2冊買いましょう!
1冊は本人に、もう1冊は自分用に手元に置いてくださいね。



「あなたがあなたであるために」


吉田友子/著
ローナ・ウィング/監修


中央法規 1200円
アスぺルガー症候群〜多数派



今日のニュースによると…
厚生労働省は、自閉症ADHDなどの発達障害がある児童、生徒らへの支援を拡充するために、
2007年度予算の概算要求で、今年度の4.4倍の対策費を要求する方針を固めたそうです。
一般の小、中学校、高校に医師や専門家が派遣される日が来るといいですねぇ。


う〜ん…柄にもなく真面目な、今日のワタシ。