クロリスの庭


この次の誕生日には
私も「クロリスの庭」の花束を
プレゼントされたい!



裏通りにある、とっても小さな花屋さん、
「クロリスの庭」
お誕生日にクロリスの花をもらうと、その人は
とても幸せな一年をおくる事ができるそうです。


西野風一さんは町で1、2を争そう大きな花屋さんの店員
・・・・でした。
お客さんの希望に合わせた花束を作らせたら
ピカイチ!
一度西野さんに花束を作ってもらったお客様は
次からは必ず、西野さんご指名です。
そんな西野さんですが、
でも、効率優先、利益優先の店主にはイマイチ。
ある月の給料日に突然、西野さんは
お店を辞めさせられてしまいます。


途方に暮れて帰宅した西野さんの
ポストにどこからか一枚のチラシが舞い込みます。
信じられないけれど、それは花屋の求人のチラシでした。


チラシには
「小さな花屋です。
   将来、店をまかせられる若い人をさがしています」
と、書いてありました。



翌日、チラシを握り締めて「クロリスの庭」(花屋の名前です)
を訪ねた西野さんは、速攻採用!
自分でも訳がわからないままに、そこで働くことになりました。


毎日どこからか、
その日に必要な分量と種類の花が届けられる
小さくて、不思議な花屋、クロリスの庭。
そしてそこを訪れる不思議なお客さん。
魔女学院の少女たち、傷ついたクマ、妖精・・・・
すべての謎を知っているのは、マスター?


小さな花屋クロリスの庭でおきた8つのお話。



「クロリスの庭」


茂市久美子/作
下田智美/絵


ポプラ社    980円  2006年6月新刊


最近、この茂市久美子さんの作品に注目しています。