ジローとぼく


NHKで朝やっている「テレビ絵本」って
観たことありますか?
私、けっこう観ている確率高いかも。



今朝やっていたのがこの絵本「ジローとぼく」
朗読していたのが、先日講演を聴いたばかりの
中山千夏さんじゃぁありませんか!
おお、勝手に親近感がふつふつと・・・。
家事の手を止めて、しっかり座って読み聞かせして頂きました。


いやぁ、さすが!
元名子役!名声優!名女優!
「ひょこりひょうたん島」のはかせや、
じゃりんこチエの声も中山千夏さんだったなぁ。
読み手の力を感じました。


と、いうわけでこの絵本にしてみました。


ぼくは拾ってきた小犬のジローといつも一緒に寝ている。
ジローはどんどん大きくなっていった。
それでも、ぼくはジローを寝ている。


ジローがあんまり大きくなったものだから、
お父さんとぼくは、ジローのために
一生懸命、それはそれは立派な〈ジローの家〉を作った。


さて、今日からジローとぼくは別々に眠る。
みんな寝静まった夜。
ぼくはなかなか眠れない。
だって、ジローが「ウォーン」「ウォーン」ってないているから。


「今夜だけだからね」とジローに言い聞かせて
ぼくは、結局ジローと一緒に眠った。
木のにおいとペンキのにおいのする布団で・・・。


翌朝目が覚めてみると、家の茶の間でジローがぼくのご飯を食べている!
えーっ!大変!
ぼくが慌ててジローを止めに入ると、
ぼくに向かって「こら、ジロー!」とお父さんのカミナリがおちた。
あれ、あれ???
気が付けば、ぼくとジローが入れ替わっている。
え〜っ、なんでだろう?
とは思ったけれど、ジローでいるのも案外悪くない。
だって、
宿題もやらなくていい。
妹のおもりもしなくていい。
おばあちゃんの肩叩きだって。
そんなわけで、けっこう楽しい一日だった。


一日が終わり、夜になった。
さぁ、寝る時間。
ぼくは一人で外に出された。
そんなぁ、このままずっとジローのままでいなくっちゃいけないの?



「ジローとぼく」


大島妙子/作
偕成社    1000円


5際くらい〜




ぼくはずっとジローと寝ている。


絵本って、やっぱり読み聞かせてもらうのがいいなぁ。
中山千夏さま。
こんなに面白い絵本と出会わせてくれてありがとう!