ありがとうのきもち


気持ちが上手に伝えられますか?
メールの時代ですが、だからこそ
手紙を書いて気持ちを伝えることも大切ですよね。


今朝NHKを観ていたら
「ようこそ先輩」という番組に
リリーフランキーが出ていました。
どんな子どもたちか知りたいと、
授業を始める前に、四つの質問をしていました。
「心配な事は何か?」だったかなぁ
正しく思い出せないけれど、
その質問に対して
「自分の思っている事を上手く相手に伝えることができるようになれるか心配」
と応えた小学生(多分6年生くらい)が居ました。
その事がリリーさんの心にとまったらしく、
授業のテーマは「ラブレターを書く」になりました。


「ありがとう」とか「好き」とか
伝えることはとても大切なんだけれど、
口に出して伝えにくい事ってありますよね。
そんな時、カードや手紙で伝えてみたらどうでしょう。
こんな時代だからこそ、いいような気がします。


あそび島に通っている、あーちゃんは今度引っ越す事になりました。
引越ししたら、みんなと遊べなくなってしまいます。
そんな事を考えると、あーちゃんはちょっぴり悲しくなります。
あーちゃんはお別れのプレゼントに
あそび島のともだちに「ありがとうカード」
を贈ることにしました。


ひとりひとりを思い浮べて
一生懸命、ことばのカードを書きました。
「まあるいこころ   しょうちゃん」
「けんかのつよい   こうた」
「なかよしさんにんぐみ  りくくん」
カード一枚いちまいにあーちゃんの気持ちがこもっています。


あーちゃんとなかよしの  あきも
まだかなまだかなと待っています。
そしてやっとあきの番です。
あきのカードには
「あばれんぼう   あき」
と書いてありました。
あーちゃんが元気な声で読んで渡そうとすると
なんと!
あきは「いらない!かえす!」と言って受け取りません。


さあ、大変。
あーちゃんは大きな声で泣きました。
でも、あきは受け取りません。
あーちゃんの気持ちはあきには届きません。
あーちゃんが引っ越すまでにあと少ししかありません。
この二人、いったいどうなるのでしょうか?


自分の気持ちをまっすぐに、正直に伝えることは
難しくて、勇気のいる事ですね。



「ありがとうのきもち」

柴田愛子/文
長野ヒデ子/絵


ポプラ社   1200円
5歳〜



あき、よかったね。


この絵本は保育中のエピソードから生まれました。


よけいな事ばっかり書いてすっかり長くなっちゃった。