ねむる
生きているものは
みんな、ねむる。
長新太さんは、世の中のものはみんな生きている。
と、思っている人だったそうです。
だから、長さんの絵本に出てくるものは
色々不思議なものが多いのかなぁ・・・。
ぼくが夜中に目を覚ましたら、
自分の頭の上で枕が寝ていた。
ん???
よく見ると家の中のいろいろなものが
みんな眠っていた。
枕も、布団も、コップも、掃除機も
み〜んな、グーグー、スースー寝息をたてている。
朝起きてトイレに行ったら、
トイレはまだ眠っていた。
学校に行ってともだちに言ったら
みんな信じない。
先生にまで「ねごとみたいなこというな」
なんて言われちゃった。
と、まるで長さんを子どもにしたらこんな感じかな?
みたいな、男の子のお話です。
「ねむる」
長新太/作
ぶんけい 1500円
4歳ぐらい〜