にんじんケーキ


夫婦の会話って、
なかなか難しい?


これ以上、似合いの夫婦はいないと
みんなに祝福されて結婚した、2匹のうさぎ。
花嫁のお母さんは
「だんなさんをあいし、そんけいする、やさしいおくさんにおなり。」
と言って娘を送り出しました。
花婿のお母さんは
「おくさんをあいし、いたわっておあげ、かなしませてはいけないよ。」
と言って息子を送り出しました。


2匹のうさぎは、ハネムーンから帰り、
新しい生活を始めました。
お料理したり、巣穴を整えたり、
そして、もっと大切なことは、
お互いももっとよく知ること。


ある夕方2匹は散歩に出かけます。
奥さんは、幸せな気持ちでいっぱい(うっとり)
何も言わなくても、気持ちは通じる(たぶん)
旦那さんは、奥さんとおしゃべりしたい。(自分中心の)
自分が期待した答えが奥さんから返ってこない(自分中心の)
望み通りの答えを要求します。(自分中心の)
奥さんは、尊敬する旦那さんの言う通り答えます(しぶしぶ)
旦那さんの要求は、どんどんエスカレート(険悪な雰囲気)
とうとう、奥さんは爆発して泣き出してしまいます。
さぁ、大変!!!


旦那さんと奥さんの掛け合いが、
落語のようで面白い。
奥さんの答えが頓珍漢で(天然ボケ?)笑えるのですが、
読んでるうちに、奥さんの気持ちになってしまい、
なんだか、だんだん悲しくなってきます。


お互いを思いやりながら話すことって、
なかなか難しいですね。
でも、最後はとってもいい感じのハッピーエンド。
結婚祝にあげたら、なかなかおしゃれですよ。
オススメだよん。


「にんじんケーキ」


ノニー・ホグローギアン/作
乾 侑美子/訳


評論社   1200円


小学校中学年〜




おまけ―――――――――――――
○○年前の私の結婚式で、
百町森の柿田は祝辞のかわりにこの絵本を
列席者の前で読み聞かせしてくれました。
私もうさぎの花嫁のように幸せいっぱいでした。
ああ、懐かしい。
その頃は、私も優しい奥さんだった・・・。
時は流れ、今?それは、夫に聞いてみてください。(笑)