ふしぎなお人形ミラベル


あたしも、欲しい。
人形の「たね」


ブリッタ・カイサが6歳の時に、
手に入れた不思議なお人形のおはなし。


ブリッタはお父さんとお母さんと3人で田舎の小さな家に住んでいます。
両親は畑で取れた作物や花を町の市場に売りに行きます。
ブリッタは市場に行く度に、
売っているお人形にみとれています。
どうしても、お人形が欲しいと
お母さんにお願いしますが、
ブリッタの家には、そんな余分なお金はありません。


ある日、いつもは一緒に市場に出かけるブリッタが、
留守番をしていました。
夕方、心細くなり外に出ていると、
荷車を引いたおじいさんが通りかかります。
ブリッタはそのおじいさんから
「金色に輝く種」をもらいます。
ブリッタは大事に、大事に種を育てます。


ある日水をやりに畑に行くと、
地面から赤いものが出ています。
なにかと思ってよーく見ると、
小さな帽子のようです。
なんとも不思議!
おじいさんがくれたのは、
「人形の種」だったのです。


不思議なことはそれだけではありません。
その人形は・・・。


女の子なら誰でも一度は夢見るのではないかしら。
ミラベルのようなお人形が欲しいって。


「ふしぎなお人形  ミラベル」


アストリッド・リンドグレーン/作
ピア・リンデンバウム/絵

偕成社   1200円

5歳くらい〜



畑に、実って?いるお人形。