じっぽ


頭の真ん中がへこんでいて、
背中に甲羅が張り付いている。
水が大好きな生き物って、な〜んだ。


台風で洪水になった後って、
あちこちにゴミが散乱していますよね。
そんなゴミに紛れて、
かっぱが落ちていた(?)ら拾いますか?



学校帰りに、電信柱にひっかかっていた大量のゴミ。
よーく、見るとなんだか動いています。
太郎は、子犬か子猫だと思ってレインコートに包んで家に持って帰りました。
お風呂場のシャワーで洗ってみると…
頭の真ん中へこんでいて、
背中に甲羅張り付いている、
かっぱ!!!


太郎はかっぱに「じっぽ」と名前を付けて、
自分の部屋で、こっそり飼うことにしました。
じっぽは言葉を覚えて「たろ、たろ、あそぼ。」と言います。
一人っ子の太郎は、じっぽを弟のように思います。

しかし、実際飼うというのはなかなか大変。
くいしんぼうのじっぽは、すぐにお腹を空かせては
「たろ、たろ、さかな」と言ってきます。
じっぽの世話がちょっぴり負担に感じるようになった太郎。

そこに、タイミングよく?
じっぽは、大学の研究室で飼われる事になります。
太郎がお父さんに
「研究するってどうするの?」
と聞くと、お父さんは
「解剖だな。」
と答えます。
さあ、大変!!!

じっぽは、解剖されてしまうのでしょうか。



なんでもかんでもすぐに「飼いたくなる」年頃ってありますよね。
でも、実際世話をするのは子どもにとってなかなか大変な仕事です。
「生き物を飼いたい」子どもには、ぜひ読んでもらいたい。


「じっぽ」

たつみや章/作
広瀬 弦/絵


あかね書房    951円


小学校中学年〜


太郎の家には犬のロルフとじっぽが居ます。


我が家のAちゃんは小学校の時に、
太郎と同じようにカメを飼って・・・でした。