TeenAge

七人の女流作家たちが書いた、
七人の十代の女の子たちのある時。


この頃、こういうタイプの短編集を見掛けます。
新しい本の売り方だね。


角田光代・妹尾まいこ・藤野千夜・椰月美智子・野中ともそ・島本理生川上弘美の七人。


「神さまのタクシー」
厄介払いの為に容れられた全寮制の女子校での日々。
自由ってなに?
校則ってなに?
私たちにも、未来はあるの?


「狐フェスティバル」
都会から田舎に越してきた三崎花子。
五穀豊饒ってなに?
日本の伝統ってなに?
どうしてあたしがやらなくっちゃいけないの?


「春休みの乱」
気が付いたら仲良し。
しーちゃんって、おかしな力がある?
彼氏いる?
知らない男の子からコクられたらどうする?


「イモリのしっぽ」
ホルマリン漬けの生物の瓶詰。
生物部の活動ってどんなん?
イモリとヤモリとどっちが好き?
タッキャクってなに?


十代って、「?」でできているのかも?


「バナナとピアノ、光の尾」

「inside」

「一実ちゃんのこと」


主人公は十代の女の子。
どこにも居そうな彼女たちの日々は、
現代の等身大の十代の姿を教えてくれます。


この七人の女流作家たちの作品って、気になるものが多い。



「Teen Age」

双葉社 1300円


高校生〜



今日は今月2度目の卒業式。
Aちゃん、卒業おめでとう!
素敵な女性になったね。



Teen Age