記憶のつくり方


記憶というのは、過ぎ去ったものではなく、
とどまり、土壌となるものだ。


雨上がりの空にかかる虹には、
「葡萄酒色」と「ピンク」がありません。
世界に色を付けたそれはちいさなおばあさんが、
人間のためにとっておいたからです。


――――あとがきより――――


じぶんの記憶をよく耕すこと。
その記憶の庭にそだってゆくものが、
人生とよばれるものだと思う。
『記憶のつくり方』は、
記憶の庭にそだったことばを摘んで、
かたちにとらわれずに、ただ、
忘れたくないことだけを誌したものだ。


――――――――――――


忘れたくない記憶がありますか?
記憶の庭を耕し、言葉を紡ぎだし、
人生を育てましょう。



「記憶のつくり方」

長田弘

晶文社 1800円


ヤングアダルト


雨が降る