みつばち


毎日同じなんてありえない。
いろいろあるから、だから人生。


あぁあ、毎日同じことの繰り返しでうんざりしちゃう…。
なんて嘆いたこと、ありますか?
私はあります。
でも、よ〜く考えてみると、
まったく同じなんてありえない。


「ダルマ」の道夫と和男、
「手紙」の研之助とヤッちゃん、
「ひったくり」のぼくとこうちゃん、
「みつばち」の春子と真理とミズキ。
四つのお話が入った、短篇集。


いつもと同じように始まった一日でも、
何が起こるが予測はできません。


「ダルマ」


五年生になった道夫は、家が近いからという理由で、
目が悪い和男の面倒をみることになりました。
小さい頃から和男のことは知っているけれど、
友だちというほどは親しくはありません。
それに「せーかくがひねくれていて、ねくら」な和男の事はなんだか好きになれません。
でも、担任の先生に言われたのだからしかたがありません。
いやいやだったけれど、毎日面倒をみているうちに、
道夫は今まで知らなかった和男のいろんな気持ちに気付きます。
お父さんとお母さんも目が悪い和男は、
お父さんから「ダルマのように生きろ」と言われている、
と道夫に話します。
道夫にとって「ともだちというほどではなかった」和くんが、
「いつまでも忘れない」和くんに変わっていきます。
子どもって、こうやって人の気持ちがわかるようになるんだなぁ…と、しみじみ思います。


平凡な一日が少しづつ変わって見える、四編の物語。


「みつばち」


丘修三/作
片岡まみこ/画


くもん出版 1200円

小学校高学年〜


今日は刈谷市に出張です。
早起きは苦手なんですけど…行ってきま〜っす!


新幹線三河安城
安城市は「日本のデンマーク」と呼ばれていて(知ってた?)
安城産業文化公園「デンパーク」があります。