チータカ・スーイ


チータ
チータ
スーイ
スーイ


チータカ    スーイ    ウォーガォー」
チータカは子ども楽団の音、
スーイは竜の動く様、
ウォーガォーは獅子の吠え声。
展覧会用に描いた二つの絵が繋がって物語になりました。


昭和二十年代の町並みをバックに子どもの楽団が練り歩きます。
チータカ、チータカ進みます。
その後にはスーイスーイと竜が続き、
さらにウォーガォーと獅子が追いかけます。
大人には見えない、子どもだけの世界を描いた絵本。


「子どもは人と神の間の存在」
チータカ・スーイは子ども時代にもう戻れない私の子ども賛歌の絵本」
と西村さんは言っています。
西村繁男さんの絵本はまさに絵を読む絵本だと思います。
細かなところもよーく見てください。
傍若無人に町を練り歩く子どもたちですが、
町行く大人は誰も気付いていません。
子どもだけが行列が見えているようです。
そう、「人と神の間の存在」なのです。


表紙をめくりカバーの折り返し(表紙そで)を見てください。
「この本を楽しむための七つのクイズ」
というのが書かれています。
ただ見るだけでも十分楽しめるのに
このクイズのお蔭で楽しさはさらに大幅アップ!
やってみてね。
答は裏表紙そでにあります。



チータカ・スーイ」

西村繁男/作

福音館書店    1200円  2006年1月25日初版発行


4歳〜



昔の子どもは屋根の上で一休み。