オリーブの海


「来学期は、マーサ・ボイルと仲良くなりたい。」

と日記に書き残してオリーブは自動車事故で死んだ。

12歳のマーサに重過ぎる課題を残して…



大西洋に面したおばあちゃんの家、そこはマーサが世界中で一番好きな場所。

夏休みに家族で休暇に出かけるのが毎年の恒例。

そんなウキウキと心踊る朝に訪ねてきたのは、

自動車事故で亡くなったクラスメイトのお母さんだった。

手渡されたのは娘オリーブの日記の1ページ。

そのピンク色の紙切れは12歳の夏休みのスタートにはふさわしくない気がした。

でも、マーサはそれをバックパックにしまい家族との休暇に旅立った。

大好きなおばあちゃんの家で起きた数々の事。

マーサにとって今年の夏は特別な夏になった。

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「1.はじまり」で物語がはじまり、「68.ただいま」で終る物語。

12歳の少女の内面の変化が描き出されています。

同年代が読めば共感を覚え、昔少女だった人(私?)にもその頃の気持ちを思い出させてくれる。

物語の中で重要な存在のゴッピー(マーサのおばあちゃん)みたいなおばあちゃんになれたらいいなぁ・・・

なんて思う私はやっぱり年取ったってことかしら?


真冬に真夏の話でごめんなさい!

でも、本は出会った時が旬ですから。



「オリーブの海」

ケヴィン・ヘンクス/著

代田亜香子/訳

白水社    1600円


中学生位〜


オリーブの海 


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