みちこのダラダラ日記
みちこがダラダラしている日記ではなく、
みちこがダラダラ書いている日記です。
小学生のみちこ(四年生ぐらいかなぁ)。
かわいくておませでいじわるな、やよいちゃん。
ひそかに思いを寄せている、けんちゃん。
頭が良くていばっている、おにいちゃん(たぶん六年生)。
学校の先生をしている働いているお母さん。
どこにも居そうなお父さん。(職業は不明)
その他、猫のクロ、がき大将のゆたかとそのこぶん等。
…と、こんな人たちとの日々をみちこがダラダラと書いた日記。
この位の年頃ってさ心の中で思っていることをうまく相手に伝えられないんだよねぇ。
まだそこまで器用じゃないっていうか、幼いっていうかさ。
みちこはきっと学校では見た目おとなしい感じの女の子なんだろうね。
でも考えていることはけっこう過激なんだよ。
日記だからその過激な部分が覗けちゃうんだ。
あたしもおにいちゃんがいるからわかるけど、お母さんっておにいちゃんばっかり可愛がるんだよ。
いやんなっちゃうよ。ホント。
あと、お父さんとお母さんは子どもの前でけんかしないでほしいよねぇ。
頭の中で妄想が膨らんじゃって、離婚したらあたしはどっちに引き取られるんだろう…なんて心配になるからさぁ。
そうそうちょっと自分が可愛いからっていい気になる女の子っているんだよね。
むかつくよ。
でも好きな人ができると自分ってなんでこんなにかわいくないんだろうってへこむんだぁ。
あっ、失礼しました。
私までダラダラ日記ダラダラ感想文(中学生版)を書き続けそうになってしまいました。
過激でゆかいな女の子のダラダラ日記。
ちょっと過激過ぎて覗き見するとドキドキする日記。
「みちこのダラダラ日記」
佐野洋子/著
沢野ひとし/絵
理論社 1165円(92ページ)
女の子〜昔女の子だった人