ゆう/夕

夕焼けを「きれい」と感じた心は

大人になってからも必要なのかもしれません


吉村和敏・あとがきより



昨日紹介した「あさ/朝」の姉妹本です。

男の人たちが書いているのに兄弟本じゃないのね…と、

またまたふざけてしまういけない・ワ・タ・シ・


子どもの頃は毎日夕焼けを見ていたような気がする。

田舎で育った私の夕焼けの風景には、たんぼと神社の森がセットになっていて、この本に出てくる風景とは随分違う。

でも、空の色はきっと同じだったと思う。

大人になってから見た夕焼けといえば、

子どもたちが小さい頃一緒に見た夕焼けだろうか。

その頃、バーバラ・バーガーの「たそがれはだれがつくるの」という絵本をよく読んでいたからか、

きれいな夕焼けを見ると「“たそがれじいさん”が来たぁ」とよく盛上がっていた。

その時のことを子どもたちはまだ覚えているだろうか・・・・

覚えていてほしいと思う。


「あさ」 と同じくやっぱり写真と文の美しいコラボレーションだ。


―しずかなきもち―


前略


せかいには、かえるうちもなく、

まっていてくれるおかあさんもいない、こどもだっているんだ。

そんなこどもたちも、ゆうやけのうつくしさを、

よろこんでいるだろうか、

あしたがくるのを、たのしみにしているだろうか。


たにかわしゅんたろう


―本文より―



「ゆ う / 夕」

谷川俊太郎/文

吉村和敏/写真


絵本は小学生〜

詩集は中学生くらい〜かな?

アリス館 1300円

2冊セットはケース入りです。


そういえば、最近夕焼けを見た記憶がないなぁ…

今度の休みの日は夕焼けを見に行こう!


そらといっしょにこころももえる

あたたかい


本文22ページより