あ さ / 朝
よがあけて あさがくるっていうのは
あたりまえのようでいて
じつは すごく すてきなこと
谷川俊太郎・あとがきより
左から読むと「写真絵本」右から読むと「写真詩集」になります。
だからこの本は、奥付が真ん中にあります。この場合、中付?なんてふざけてしまう私の悪い癖…
谷川俊太郎さんの詩と文はもちろんだけど、吉村和敏さんの写真の美しさに圧倒されてしまう。
朝の静けさと、刻々と変化する空の色、新しい一日が始まる前の真っさらな感じが伝わってくる。
写真の撮影地のリストを見てみると、プリンスエドワード島となっている。
「赤毛のアン」の舞台になったあの美しい場所。
赤毛のアンの中のアンの好きな言葉
「明日は失敗のない新しい明日」
(厳密には違うかも、でもこういう感じ)
を思い出した。
毎日失敗ばかりしているアンが明日に希望をつなぐ言葉。
こんなに美しい朝が来たら本当に毎日心機一転できそう。
―「朝の光」の詩の中でより引用―
繰り返すものはどうしていつまでも新しいのだろう
朝の光もあなたの微笑みも
いま聞こえているヘンデルも・・・・・
一度きりのものはあっという間に古びてしまうのに
―後略―
いつでも新鮮な朝に、「ありがとう!」と言いたくなります。
「あさ/朝」
谷川俊太郎/文
吉村和敏/写真
絵本は小学生〜
詩集は中学生くらいかな・・・・対象年齢のはばが広いなぁ。
アリス館 1300円
アリス館の方へ
あのぅ、左下角のバーコード、なんとかなりませんか?
バーコードってなんだか色気がないですよねぇ。
特に絵本なんかに堂々と印刷されているのをみるとなんだかがっかりしちゃいます。
流通管理の効率化に必要なんでしょうけれど、
せめてシールで剥がせるようにしてほしいなぁ・・・。