雪のひとひら

雪の結晶は唯一無二。

人もまた同じく唯一無二。



一片の雪として生まれ、地上に降り、そしてまた空に帰って行く「雪のひとひら」の一生。


雪の結晶は一つとして同じものがありません。

あんなにたくさんの雪もその一つ一つ、それぞれに違って、美しいのです。

その美しい「雪のひとひらが」「雨のしずく」と出会い、子供が生まれさらに幾多の苦難を乗り越え、年老いてまた、天に帰って行く様は人間の女性の一生と同じです。

訳者、矢川澄子さんの美しい日本語で綴られた愛の物語をクリスマスの季節におすすめします。

いつも生きる事の意味を自分に問い返しつづけた「雪のひとひら」が最期に気付いたこととは、その答は…



―訳者  愛のまなざしのもとに (あとがきに代えて)より―

「雪のひとひら」はギャリコ五十代(1952年10月)円熟期に作品ですが、珠玉の掌篇とはまさしくこの作品のためにとっておかれた言葉でしょう。

   

「雪のひとひら

ポール・ギャリコ/著

矢川澄子/訳


中学生〜   新装版1600円





文庫版「雪のひとひら

483円/新潮文庫

こちらはカラーの挿絵がふんだんに入った、絵物語に仕上がってします。