era   inverno

冬がやって来ました。

真っ白な雪が降り積もり、一面の銀世界。



「era inverno」はイタリア語で 「冬の季節」という意味。




真っ白な画面に、グレーの雲が一面に描かれています。

たくさんの雲は、お互いにおしゃべりしたり、飛んだり跳ねたりしているようです。

小さな雲たちはやがて大きな雲になり、森に雨が降り始めます。

そして雨は雪に変わり、森に、樹に、大地に降り積もり、

ゆっくりと、そしてすべてを真っ白に覆い尽くしてしまいました。

白とグレーのモノトーンの画面はまるでどれもシンプルで余分なものが一切ありません。

真っ白な見開きのページをめくると、

雪の上に動物の足跡が・・・

足跡はだんだん増えて、しーんと静まり返っていた森に動物たちの息使いが聞こえてきます。

こんなにもたくさんの動物たちが森に潜んでいたなんて、と気持ちがほっこり暖かくなります。

最後のページは、シークレットサプライズ!

ぜひ、自分の目で確かめてね。


シンプルで優しい本。

こんなお洒落なクリスマスプレゼント、私もほしい!

いや、すでに自分で買って持っていました。



「era  inverno」

Aoi  Huber-Kono


洋書(イタリア語) 3200円

著者の葵フーバーさんは日本人です。

日本人の描いた洋書なんですね。ふむふむ。



この本は、文字なし絵本としても楽しめます。

子どもと一緒にお話を作りながら読んだら、きっといいと思うなぁ・・・