だいじょうぶだいじょうぶ

おじいちゃんと僕は、

その言葉を何度繰り返したことでしょう。

だいじょうぶ、だいじょうぶ…



僕がまだ本当に小さい頃、いつもおじいちゃんとお散歩に行きました。

世の中は不思議で恐ろしい、僕の手には負えないことばかりに見えました。

僕が躊躇しているとおじいちゃんはその都度、

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言って励ましてくれました。

お陰で僕は大きくなりました。

おじいちゃん、ありがとう。



迷ったりためらったりした時に、こんな風に優しく背中を押してくれる人がいたら

進んで行けそうな気がする。



「だいじょうぶ だいじょうぶ」

いとうひろし/作・絵



おじいちゃん、今度は僕の番だね。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶだよ。」

おじいちゃん。