かみのけちょっきん
じょきじょき、しゃきしゃき、ちょきちょき、ちょっきん。
「じょきじょき、しゃきしゃき、ちょきちょき、ちょっきん」
とリズミカルに髪を切るハサミの音が、楽しく心地いい。
18年前に「こどものとも」としてペーパーバックで出たものが、
今月、ハードカバーになりました。
こどものともで出た当時、4才と1才の二人の娘たちは
この絵本が大好きで、何度も繰り返し読みました。
髪の毛を切ってもらうのが苦手なみきちゃんは、
お母さんの床屋さんが始まると押し入れに隠れてしまいます。
お母さんはハサミをちょきちょき鳴らして、
お父さん、おにいちゃんの髪を手際よく切っていきます。
さあ、いよいよみきちゃんの番がやってきました。
その時強い風が吹いて、突然雨が降ってきたから大変!
お母さんたちはあわてて家に入ります。
そこに風とともに飛び込んで来たのは、もしゃもしゃ頭のてるてる坊主。
「あたしのかみのけきって〜」ですって。
てるてる坊主?なんだか面白そう…と、みきちゃんは押し入れから出てきます。
みきちゃんもちゃんと髪を切ってもらう気になったのかな。
どうでしょうか。
今はほとんど見掛けませんが、私が小さい頃は
この絵本のように外に椅子を出して、
首に風呂敷を掛けてお母さんに髪を切ってもらったことがあります。
田舎だったからでしょうか…?
もちろん、髪形はおかっぱに決まっています。
前髪は眉毛丸だしでおでこの半分位のところで、まっすぐ一直線。
う〜ん、懐かしい〜。
あっ、話しが横道に逸れました。
「かみのけちょっきん」
松竹いね子/作
織茂恭子/絵
800円本体 (3才ぐらい〜)