帰還&自閉症・発達障害を持つ人たちの周辺の皆様へ


居候中だった、はる君(チワワ)
飼い主がお迎えにやって来ました。
うーん。嬉しいけど寂しいなぁ……





3月25日付け朝日新聞東京版
一般投稿欄より



自閉症発達障害の人を案じる」

児童精神科医 佐々木正美(75)


この度の大地震に接した当初から、自閉症発達障害の人々のことが頭から離れません。予期せぬ出来事に対する恐れや混乱が私たちの想像を超えて大きい人たちだからです。

数日前、被災地の人々とやっと電話がつながりました。自閉症児などのご家族は、22日の朝刊で報じられた通り、周囲に迷惑をかけることを気にかけ、つい叱ることもあるようです。しかし、注意するのにも「してはいけない」と否定的ではなく「こうしたらいいよ」と肯定的に伝えるよう心がけてください。

また、見て確かめることができない事柄には不安や混乱が大きい人たちですから、言葉はできるだけ短く、一度に一つのことを具体的に伝えるように心がけてください。できれば言葉よりも絵や文字の方が意味を伝えやすいことも知ってください。混乱が大きい時には部屋の隅をついたてで仕切るなどして、隔離ではなく保護をしてほしいです。


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本当に短い文章で的確な支援方法が記されています。
さすが、日本のTEACCHの父です。
避難所の人たち一人でも多くに伝えたい。


先の見えない現状に対する自閉症発達障害の人たちの不安感は、私たちには想像を絶するほどに大きいと思います。(つまり、想像できない)
障がいのある人たちの支援を仕事にしている者の端くれとして、ご家族のご苦労お察しいたします。


しかし、一般投稿欄に投稿するあたりに佐々木正美先生のお人柄がうかがえます。
佐々木先生の自閉症療育関連のセミナーには何度か参加させていただきましたが、いつも初心者にもわかりやすい言葉で、内容の深いお話をしてくださいました。
病気療養中とのことですが、どうぞご無理なさらずこの先も支援者たちの進む方向を示してほしいと願っています。