戦争を平和にかえる法


子どもの喧嘩と戦争は、
まったく違うもの?
それとも、まったく同じ?



1982年に出版された筑紫哲也の翻訳本。
新装版となって再び出版されました。
筑紫さんはもう居ませんけれど。


潜在的紛争地域→事件→論争→紛争→敵!
警告を発する→脅迫→武力に訴える→敵の戦力
武器による抑止力→威信→報復攻撃→侵略
同盟国の加勢→奇襲攻撃→軍隊を動員→軍事目的
戦略→戦術→一時休戦→新たなる挑発・・・・


砂浜でお城を作るスージーとジョニーのイザコザを
お手本?にそれに「戦争専門用語?↑」をはめていくと、
あらあら、なんとぴったりじゃないですか。


戦争の原因って「子どものけんかのようなこと」が多い。
でも、子どものけんかを「戦争のようだ」とは言わない。
この本の最後のように、武装解除→お互い同じ立場→敵味方の関係は終わり→平和。


どうして、こんなふうにいかないんでしょうか?
奪い合ったとしても所詮砂の城
波が来たら一巻の終わり、無駄な争いなのになぁ。


初版から25年以上経っているのに、
この本が色あせていないなんて悲しいよね。
きっと、天国で筑紫さんもそう思っているんだろうな。



「戦争を平和にかえる法」


ルイズ・アームストロング/文
ビル・バッソ/絵
筑紫哲也/訳
河出書房新社   1600円(本体)