子どもたちの遺言


どうも。
一週間のご無沙汰でした。
ブロガー?のpata-ponです。



写真家の田淵章三さんが一年間かけて
0歳から、20歳までの子どもたちの写真を撮りおろし
その写真に谷川俊太郎さんが詩をつけた。


へその緒がついたままの赤ちゃん。
はいはいを始めた赤ちゃん。
3歳に、4歳に・・・・・
幼稚園、小学校、中学校、高校。
そして成人式。


「生まれたよ ぼく」
「平気」
「もう まだ?」
「おしっこ」
「一人きり」
「幸せ」
「走る」
「もどかしい自分」
「いや」
「ゆれる」
「きみと」
「ありがとう」


詩人の谷川俊太郎から子どもたちに向けて遺言を書く
という編集者の発想から、
子どもたちからの遺言を詩にしたためるという形になった、
逆転の発想の写真詩集。


写真と詩の距離感がとってもいい感じです。
子どもたちからこんな遺言を言い渡されたら、
大人は相当反省しなくてはいけませんね。


谷川俊太郎 あとがきより

――― 死からはるかに遠い子どもが大人に向かって遺言するほうが
 この時代ではずっと切実ではないかと思って ―――




「子どもたちの遺言」


谷川俊太郎/詩
田淵章三/写真
佼成出版社    1500円





「大人の言語はだんだんデジタル化していく」って・・・どういう事だろう。
「子どもの言語はアナログにとどまっている」・・・。