あまがえるさん、なぜなくの?


かえるが鳴く?
かえるが泣く?
さてさて、どっちでしょうか?



韓国で語り継がれた昔話。


かえるの子どもは、とってもへそまがり。
(おへそが無いのに、へそまがり・・・なんちゃって)
「うたって」と言えば「黙り」
「山へ」と言えば「川へ」
「水を」と言えば「火を」


そうなんでもかんでも、逆ばかり。
お母さんかえるは我が子の姿に悲しんで、
悲しみのあまり病気になってしまいます。
(お母さんの気持ち、わかるなぁ)


そして、ある日お母さんかえるは
「ぼうや、わたしがしんだら、
やまではなく、かならずかわのそばにうめてね・・・」
と、言い残して死んでしまいます。


お母さんは、本当は山に埋めて欲しかったので、
わざと逆の言葉を言い残したのです。
かえるのぼうやは、お母さんの言った通りにできるのでしょうか?


悲しいけれど、楽しい。
楽しいけれど、悲しい。



韓国のむかしばなし
あまがえるさん、なぜなくの?」

キム・ヘウォン/文
シム・ウンスク/絵
池上理恵 チェ・ウンジョン/共訳
さ・え・ら書房    1500円(本体)