うちへかえろう


一年半ぶりに、帰って来ました。
我が家の長女さま。
昨日から久々に7人家族です。



35歳、独身、ひとり暮らし、派遣社員
ん?我が家の長女さまの事ではありません。
この小説の主人公、野村圭です。


十数年も消息を絶っていた、圭の姉の早紀。
派遣の仕事で、偶然姉の住所と電話番号を知った圭。
それまで忘れていた姉を取り巻く思い出が、圭の中に蘇る。
その思い出は、決して愉快なものではない。


ふたりの娘がひとり暮らし。
実家は当然、父と母のふたり暮らし。
母は、家事が苦手で子どもを育てる事も苦手。だから、娘たちに八つ当たり。
父は、そんな家族を横目に一人黙々とただ酒を飲む男。


そんな離れ離れで、ばらばらな家族。
だけど、十数年の時の流れは少しづつ、少しづつ人を変える。
家族だから、もう一度1から始められる。
最後に、ポッっと心が暖かくなる物語。



「うちへかえろう」


小川内初枝/著
小学館 1400円(本体)



なんだか、みょ〜にリアル…。
「うちへかえろう」


小川内初枝/著
小学館 1400円(本体)