悩む力


最近「力(ちから)」って、流行ってる?
「○○力」とか「○○○力」とか…
そういう本がいっぱい出ています。



私、悩んでいます。
どうしたら痩せられるのか!
もう、力いっぱい悩んでいます。


いやいや、この「悩む力」ってそういう力じゃありません。
勘違い、あ〜勘違いです。ふざけているのは私、この本はかなり真面目です。




現代は進歩のスピードが加速度的に速まっています。
特に、パソコンやインターネットなどは猛スピードで変化し、
ちょっと目を離しただけで、あっという間においてきぼりになってしまいます。


ネットの進化のおかげで居ながらにして世界のあちこちの情報が手に入ります。
そんな、自由で便利な現代社会の中で暮らす私たちですが、
その暮らしの満足度は世の中の進歩と同じ様にアップしているのでしょうか?


狂気的な事件や自殺者の増加、長引く不況、政治への不信感、ニートや失業者の増加など、
どれを取っても明るい未来は見えてきません。
しかし、こんな時代にあっても生きていかなければなりません。


こんな殺伐とした時代の中でも、
未来に向けての希望を失わずに生きるためにはどうしたらいいのでしょうか?
「まじめ」な姜さんの生き方に興味津々です。


文豪夏目漱石と、社会学マックス・ウェーバーを手がかかりに、
生きる意味への意思が宿っているという「悩む力」について考えてみましょう。



「悩む力」


姜尚中/著
集英社新書 680円(本体)