とっても不幸な幸運


とっても幸福な不運と、
とっても不幸な幸運。
どっちが好みですか?



畠中恵といえば「しゃばけ」。
そして、時代小説作家。
若旦那、けっこう好きです〜


そんな畠中恵の現代小説はいかがですか?



「酒場」という名前の酒場に出入りする常連たちの、
幸か不幸か?良かったのか悪かったのか?な物語。
すべての不幸と幸運は、百均で買った不思議な缶から始まる。


「とっても不幸な幸運」と書いてあるからっぽな缶を開けると…中から幻が現れる。
それは、死んだ人だったり、音楽だったり、しゃぼん玉だったり。
そして、望むと望まないに関わらず事態は動き出す。
開けてしまったらもう止められない!


酒場のマスターを始めとする個性的な面々の、ユニークな人生。
ドキドキして、ハラハラして、それから、
ホッとしたり、ウルウルしたり。


そんな話が六話。
畠中恵の現代小説、クセになりそう。



「とっても不幸な幸運」


畠中恵/著
双葉文庫 560円(本体)