初山滋永遠のモダニスト


「たべるトンちゃん」の作者。
生誕110年記念出版。
初山さんは石井さんより9歳年上なんですね。



福音館書店から出ている「たなばた」。
この絵本で、初山滋を知っている人が多いのではないでしょうか?
昔話の挿絵としては、かなり個性的な感じですよね。
でも、幻想的な初山滋の絵は星空(宇宙)の話にぴったり。


初山滋はエンターティナーだと思います。
挿絵はもちろんですが、本の装丁もかなり奇抜。
絵を描く手法も水彩、版画、点描など様々。


そんな初山滋の仕事を集めた一冊。
もっと、大判の画集のようにしてもらいたかったなぁ。
と思ってしまうほど美しい作品たちに見とれてしまいます。


でも、この大きさだからお手軽な値段で手に入るんだ!
と、自分に言い聞かせて我慢します。
毎日眺めて、悦に入っています。


普段なかなか知ることのない初山滋の素顔に触れることもでる、
貴重な一冊といえます。
女性に頼まれると断れずに簡単に絵をあげてしまう。
そんな、初山滋さんのエピソードにホッとしました。


初山滋
―永遠のモダニスト


竹迫祐子/編
河出書房新社    1800円(本体)