にいさん


絵本を持っている彼女には、
ねえさんが二人いますが…
にいさんは一人もいません。


不遇な画家、ヴ(フ)ィンセント・ヴ(フ)ァン・ゴッホ
そして、その弟のテオドルス・ヴ(フ)ァン・ゴッホ
兄は、その短すぎる人生の中で
700通にも及ぶ手紙を弟に宛てて書いた。


画家(兄)と画商(弟)。


画家ゴッホの生涯を、弟の目線で、
同じく画家のいせひでこが描いた(書いた)、
ゴッホとテオへのオマージュ。



ゴッホの「ひまわり」と「自画像」はあまりにも有名です。
あまり絵の世界に詳しくない私はこの絵本を読んで、
ゴッホの事をちょっとだけ調べてみました。
波瀾万丈な人生と兄弟の深い絆に驚き、ゴッホ再発見。
あらためて、絵本を読み返してみると
作者のいせひでこさんのゴッホに向けた思いが
ひしひしと伝わってきました。
大判の絵本でよかった。と、思います。



「にいさん」


いせひでこ/作
偕成社 1500円(本体)