リトル・レトロ・トラム


時計の長針と短針が重なるのは、一時間に一回。
何分と何分と何分と…。



「時計の針が12時で重なると・・・」
「合わせ鏡の真ん中に立つと・・・」
「使われていないトンネルをくぐると・・・」
などなど、ある条件が揃うと
「あちらの世界」に行ける。


そういうことって信じますか?
(私はできれば体験してみたいくらいです)


時計の針が重なるように、
季節の針が重なる日が一年に4回あります。
春分の日(昼と夜の長さが一緒)
夏至  (昼が一番長い)
秋分の日(昼と夜の長さが一緒)
冬至  (夜が一番長い)


年に4回、ヨーコさんの街の広場の時計の針が重なる時にやってくる。
秘密の路面電車。リトル・レトロ・トラム。
ヨーコさんが初めてトラムに乗ったのは
春分の日の5時27分。
トラムが向かったその先には何が待っていたのでしょうか?


ワン・リトル・トラム
トンネル くぐる
ツー・リトル・トラム
バーブリッジ わたる
スリー・リトル・トラム
トランペット ふいてる
ピエロの車掌さん



「リトル・レトロ・トラム」


天沼春樹/作
北見葉胡/絵
理論社 1500円(本体)