ペーテルとペトラ


こんなにかわいいお客様が来たら、
どんなに毎日が楽しいでしょうね。
百町森にもこないかなぁ・・・



ストックホルムの小学校でもう授業が始まっているのに、
ドア「コツコツ」とノックするとても小さい音が聞えます。
ドアの一番近くの席のグンナルがドアを開けてみると、
小さな男の子と女の子が立っていました。
二人の名前は、ペーテルとペトラ。


学区の中にある公園に住んでいるという二人は、
授業を受けさせてくださいと、先生に頼みます。
二人の入学を断わる理由はありません。
先生は快く二人を招き入れました。


教室に二人が加わったことで、
子どもたちの楽しみの一つが増えました。
ペーテルとペトラとグンナルはとても気が合って、
三人は「とてもすてきなともだち」になります。


静かで暖かい気持ちになれる絵本です。


「ペーテルとペトラ」


アストリッド・リンドグレーン/文
クリスティーナ・ディーグマン/絵
大塚勇三/訳
岩波書店   1400円(本体)