トイレのおかげ
あっ!すみません。
食事中の方がいたらごめんなさい。
トイレの話なんです。
トイレの話と言いながら、この人形(写真右)は
スペインでは、クリスマスの大事な飾りなんです。
この人形の名前は「カガネー」意味は「ウンコをしている人」。
いったいどうしてカガネーがクリスマスの飾りなのか?
そんなところから話は始まり、世界中あちこちのトイレ事情の話に発展していきます。
どんなに偉い人でも、とびっきりの美人でも、毎日必ず行くところはトイレです。
そしてトイレでは、その作法は違えど誰もみんなが同じ事をします。
そんなトイレの古今東西、知れば知るほどおもしろい知識満載。
ヨーロッパでは昔、汚物を窓から道へ捨てていたとか、
ベルサイユ宮殿では使用人がちがあちこちで、用を足していたとか、
日本の殿様は6帖のの畳の間のトイレを使っていたとか、
トイレってまさに、人の文化ですなぁ。
なんだか堂々と、○○○をしたい気持ちになります。
「トイレのおかげ」
森枝雄司/写真・文
はらさんぺい/絵
福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集 1300円(本体)