きみとぼく
きっと、長さんも
「いいんじゃないの!」って
言ってくれてるんだってさ。
約30年前の新刊が、復刊しました。
命がけなのに、気負っていない。
こんな友情モノってなんだかいいなぁ。
きみ(サイトリ)とぼく(サイ)の物語。
サイは本来無口なもの。
サイトリは本来遠目が効くもの。
でもぼく、ライノは「おしゃべり」って呼ばれている。
そしてきみ、ジーナは「ちかめ」って呼ばれている。
二人とも本来のものと違っているから、
仲間からはつまはじきにされていつも独りぼっち。
いつも一人でいるから、だんだんにそれにも慣れっこ。
そんな、仲間はずれの二人が出会うのは、
偶然では無くて、必然だったんだろうなぁ。って思います。
サイに付いた虫を食べさせてもらうかわりに、
遠目の効くサイトリは、視力の弱いサイに危険が近づくのを教えてくれる。
でも、ちかめのジーナは、危険が迫ってもわからない。
そんなジーナとライノにある時、命の危険が迫ります。
そして、その危険は二人だけでなくサバンナの動物みんなに迫る。
「もうだめかもしれない」とライノが思ったその時、
小さなサイトリ(小鳥)ジーナはライノの元から旅立って行った・・・・・
「きみとぼく」
「サイトリ」
椋鳥の仲間で「アフリカウシツツキ」という鳥。
サイだけでなく動物に付いた虫を食べてくれる鳥。