夜は短し歩けよ乙女


話題の本も読みましょう。
本屋大賞2位ですから。
「むん」と胸を張ってね。



乙女が胸を張る時は「むん」と張るんだって。
そうして、「なむなむ!」するんだそうです。


なにやら、どうも恋愛小説なるものらしい。
しかし、この恋愛小説は魑魅魍魎のようなものたちが登場するのです。
漫画のようで、漫画ではない。
純文学のようでそうではない。


こういうのを、若者の感性とよぶのでしょうか?
場面展開が唐突なので、おいていかれないようにしなくてはいけません。
なんとも個性的な文体。斬新なのであります。
そもそもこの小説、主人公が二人いるのですね。



「夜は短かし歩けよ乙女」


森見登美彦/著
中村佑介/裝画
角川書店 1500円(本体)



胸を張る乙女は美しい。




私は、登場する魑魅魍魎の中の「古本市の神様」に会ってみたいのです。


古本市の本たちは、みな平等で自由につながりあっている。
その本たちがつながりあって作り出す海こそが、一冊の大きな本だ。
という古本市の神様の考え方が好きなのです。